雪の表紙絵、2年間終了 |

無事に表紙絵を2年間勤めさせて頂き、ホッと。
終わると寂しいかな、と思っていましたが、
むしろ、今は安堵の気持ちでいっぱいです。
この2年間、スペンサリアンレッスンのため、
月に一度上京する決意をしてから表紙絵が決まり、
スペンサリアンの練習もしっかりしなきゃいけません。
また、ギルド試験を受け、
いつも何かの締切に追われていました。

仕事の合間を縫ってなので、平日は思うようにはいかず、
休日に集中してしまいますが、
でも他のこともしたいジレンマとの葛藤も多々(笑)
当初、1年の契約だったので、
その後の1年は、嬉しくも、
一旦途切れた糸をまた繋ぎ合わせ、
一作一作、ヒーヒー言いながらの制作でした^^;

周りの方の応援も大きな力に^^
恐らく一生経験することは無いだろうと思っていたことを、
経験させて頂きました。
「表紙のことば」の最後の(イラストレーター 柏木正代)
こんなこと、もう一生ないだろうな(*^^*)

ちょうど800号記念号にあたり、
担当者の方が雪を持ってインタビューに答える記事に感激したり・・・。

仕事ももちろん、やりがいもありますが、
もう全然違うもので、
何もかも一人な分、よく落ち込んだり、時にめげそうにもなりましたが、
喜びもまた大きいものでした。
義父が病に伏せていた時は、時間があればしょっちゅう帰省していました。
私が絵を描くことをいつもとても喜んでくれていました。
天国へ旅立ってから、表紙絵が決まり、
見てもらいたかった思いもありましたが、
この時、このタイミングで、こういう機会を頂いたのでは!?と思うようになりました。

今は、家族や周りの人への感謝しかありません^^
私は絵を正式に習った事はありません。
表紙絵を描きだしてから、これはマズい、・・・と
パースの本を何冊も買い込んで勉強しました。
そして、絵と云うよりも設計図を引くような感じで、
変な絵なんですけど^^;
こんな隠れたところにこんな技が!?と設計士にでもなったかのように
時に感激したり・・・
色塗りも、暗くなったり濃くなったり、
「こんなつもりじゃなかったのに…」と半べそかきながら
色を拭き取る作業に一日かかったり…
カリグラフィーのスペルミスに何度凹んだことか・・・
この2年間、向上したのは
修復力のみかと。
下手なことには変わりないけど、
描き終えた後の、なんとも言えない喜びは何物にも代えがたく、
充実感と達成感が加わって、
本当に嬉しいなぁ、と。今月も無事に仕上がってよかった^^
次回はもっと上手く書けるように頑張ろう、と。
「絵を描く喜び」というのを
ヒシヒシと感じた2年間でした(*^^*)